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思想
「PCが苦手」という言葉の正体
「パソコンが苦手なんです。」
経営者の方や個人事業主の方と話していると、よく耳にする言葉です。 集客や業務効率化のためにITを使わなければならないことは分かっている。 でも、できれば触りたくない。そんな感覚を持っている方は少なくありません。
この言葉をそのまま受け取ると、「能力の問題」に見えます。 ですが実際には、別の構造があることが多いと感じています。
苦手なのは「パソコン」そのものではない
よく話を聞いていくと、苦手の正体はパソコンそのものではありません。
- 専門用語が分からない
- どこを触ればいいのか判断できない
- 以前にうまくいかなかった経験がある
- 失敗すると周囲に迷惑をかけそうで怖い
こうした小さな不安が積み重なり、「苦手」という言葉に置き換えられていることが多いように思います。
能力がないわけではありません。 環境が整理されていないだけ、というケースも少なくありません。
環境が複雑すぎる問題
現代のIT環境は、選択肢が多すぎます。
- ツールが多い
- アカウントが増え続ける
- 通知があちこちから届く
- 操作方法がそれぞれ違う
この状態で「慣れましょう」と言われても、負担が増えるだけです。
複雑な環境の中で迷う体験が続けば、「自分はPCが苦手だ」という自己認識が強くなります。
本当に必要なのは整理
解決策は、高度なITスキルを身につけることではないと感じています。
まずは、
- 使うツールを減らす
- 役割を明確にする
- 操作手順を固定する
- 用語を翻訳する
環境を整理するだけで、負担は大きく下がります。
ITは能力の問題というよりも、設計の問題です。
「PCが苦手」という言葉の裏側には、 整理されていない環境へのストレスが隠れていることが多いのだと思います。